【妊活】【健康】腸内環境を整えて健康な妊娠と質の高い睡眠を実現
おはようございます。
院長のさとるです。
昨日から雨模様ですね。
昨夜はよく眠れましたか?
お布団に入ったらすぐに眠りにつけたでしょうか?
私たちが感じる眠気は、脳で作られる睡眠ホルモン、メラトニンによって起こります。このメラトニンの分泌は体内時計によって管理されており、不規則な生活が続くと体内時計が乱れ、睡眠に悪影響を及ぼします。これから暑さがまして寝苦しくなると眠る時間も不規則になりますね💦
そんな時は毎朝、朝日を浴びることで体内時計をリセットすることが重要です。
また、規則正しい食事も体内時計の調整に役立ちます。朝ご飯を食べたり食べなかったりするのではなく、決まった時間に起床し、同じ時間に朝ご飯を食べるというリズムを作ることが大切です。
腸内細菌はメラトニンの生成にも関与しており、腸内フローラの多様性が高く、バランスが良い人は、睡眠の質が向上し、途中覚醒が少なくなることが研究でわかっています。
ですから、睡眠の質を向上させるためには腸の状態を良くすることが重要です。
しかし、健康であっても高齢になると睡眠が浅くなり、途中覚醒や早朝覚醒が増える傾向にあるのも事実です。これは体内時計が老化によりリズムが変化するためであり、高齢になるにつれて早寝早起きになることは事実です。ですので、年齢を重ねると睡眠パターンが変化するのは自然なことであり、それを受け入れることも大切です。
人間は一つの受精卵から細胞分裂を繰り返し、胎児に成長していきますが、最初に形成される部位をご存知でしょうか?心臓でしょうか、それとも脳でしょうか?
実は、腸が一番先に作られます。
腸は生命の源と言える器官であり、小腸と大腸から成り立っています。全長は8から9メートル、表面積はテニスコート1面分以上もあります。こんなに長く巨大な臓器が自分のお腹に収まっていると思うと不思議ですよね。
腸は生命維持に欠かせない重要な働きを行っています。胃から入ってきた食物は小腸で消化され、小腸内壁から吸収されます。吸収された栄養素は、肝臓から血液に乗って全身に運ばれ、生命活動に利用されます。
大腸では小腸から入ってきた食物の残りカスから水分とミネラルを吸収し、便を作って体外に排泄します。また、腸は免疫の要でもあります。腸には体の免疫細胞の7割が集中しており、口から侵入する病原体を攻撃し、便として排泄することで体を守っています。
消化、吸収、排泄、免疫という重要な役割を担う腸の健康な状態が、私たちの体全体の健康に繋がっています。 腸内環境が悪化すると、便秘や下痢、アレルギー、肌荒れなど様々な不調が現れます。この状態が長引くと慢性的な炎症となり、様々な病気に発展するリスクが高まります。
腸内環境の悪化は精神状態にも影響を与えています。幸せホルモンと呼ばれるセロトニンは、気持ちの高ぶりを抑え、リラックスさせる働きがありますが、このセロトニンは腸から送られる食材をもとに脳で作られています。
腸内環境が悪化すると、このセロトニンがうまく作られなくなり、ストレスに弱くなったり、うつ病になったり、無気力になったりすることがあります。
さらに、腸内環境が老化に影響することも明らかになっています。このように、心身の健康や老化は腸次第と言えるのです。 いかに腸内環境を良くするかに私たちの人生がかかっていると言えます。
しかし、この腸も歳を取ると老化します。腸の老化とは、加齢による腸の機能低下と腸内フローラの変化のことを指します。腸の老化によって便を押し出す力が弱まり、腸内に便が長くとどまると、有害な腐敗物質が溜まり、便の匂いがきつくなります。
便は硬くなり量も減り、ヒョロヒョロと細い便になることもあります。腸の老化によるビフィズス菌などの有用菌の減少や、悪玉菌の増加などの腸内フローラの変化も便秘の原因です。
また、腸のバリア機能の低下による免疫力の低下は、腸の炎症や感染しやすくなる状態を引き起こします。
さらに、有害な腐敗物質が腸管から吸収され、全身に様々な不調が生じやすくなり、老化も加速します。 皆さんは実年齢よりも老けて見られることはありませんか?腸の老化は今後の健康や老化に大きな影響を与えるかもしれません。食習慣や生活習慣を見直し、腸内環境を整え、腸の老化を防ぎ、若々しく生活しましょう。
次に、腸内環境と妊娠の関係についてもお話ししましょう。近年の研究では、腸内フローラ(腸内細菌叢)が妊娠や出産において重要な役割を果たしていることが明らかになってきました。
まず、妊娠中の母体の腸内環境は、胎児の発育や出産後の健康に大きな影響を与えます。妊娠中に母体の腸内環境が良好であると、栄養吸収が効率的に行われ、必要な栄養素が胎児に供給されます。
特に、妊娠初期の栄養摂取は胎児の器官形成に重要であり、腸内環境が整っていることで、妊娠中の健康状態が良好に保たれます。
さらに、母体の腸内フローラは免疫系にも影響を与えます。妊娠中は免疫システムが変化し、胎児を異物と認識しないように調整されますが、この過程には腸内細菌が関与しています。
腸内フローラがバランス良く保たれていると、妊娠中の感染リスクが低減され、母体と胎児の健康が守られます。
妊娠後期には、腸内フローラの組成が変化します。この変化は自然なもので、母体が出産準備を整えるためと考えられています。特に、大腸菌やビフィズス菌などの有用菌が増加し、これにより腸内環境が一層整えられます。
この変化は出産後も母乳を通じて赤ちゃんに伝わり、赤ちゃんの腸内フローラの形成に重要な役割を果たします。
出産後の腸内環境も重要です。母乳は赤ちゃんにとって最適な栄養源であり、同時にプロバイオティクス(有用菌)やプレバイオティクス(有用菌の栄養源)を供給します。
母乳に含まれるオリゴ糖は赤ちゃんの腸内フローラを育むために重要です。腸内フローラのバランスが良い赤ちゃんは、免疫系が強化され、感染症やアレルギーのリスクが低減されることが知られています。
また、腸内環境が妊娠中の体重増加や糖代謝にも影響を与えることが研究で示されています。妊娠中に過度な体重増加や妊娠糖尿病を防ぐためにも、腸内環境を整えることが重要です。バランスの取れた食事や適度な運動、ストレス管理が腸内環境の改善に寄与します。
まとめると、妊娠中の腸内環境は母体の健康だけでなく、胎児の発育や出産後の赤ちゃんの健康にも大きな影響を与えます。
そうすると、妊活中から腸内環境を整えることはとても重要なことが分かります。また、妊活中に腸内環境を整えることは、着床や卵子や精子の質に関わる炎症を防ぎ、必要な栄養素を消化吸収することに繋がります。
腸内環境を整えるためには、栄養豊富なバランスの取れた食事、適度な運動、ストレス管理が重要です。発酵食品や食物繊維を積極的に摂取し、プロバイオティクスの豊富な食品を取り入れることで、腸内フローラを良好に保つことができます。
ということで
今日も楽しく健やかに参りましょう(^^♪
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
コメントを残す